2025年に観た映画の中から、ベスト10を選びました。
観賞本数は29本と映画鑑賞アカウントとしてはさほど多くないかもしれませんが、だからこそ一つひとつを比較しながら選べた年だったと感じています。
評価軸は単純な好みではありません。
完成度・体験としての強度・観終わったあとに何が残ったか。
この3点を基準に、順位を決めています。
アクション映画を軸にしつつ、ジャンルには縛られていません。
その年の自分が、なぜこの映画を選んだのかを残すためのベスト10です。
2025年に公開された映画ベスト10
1位:F1
2位:国宝
3位:教皇選挙
4位:ビーキーパー
5位:ラストマン
6位:バレリーナ
7位:フロントライン
8位:TOKYO MER
9位:緊急取調室
10位:ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング
さりな好みのアクション映画はもちろん、映像や脚本にこだわった作品も多く入ったのが印象的です。
1位:F1
文句なしの1位です。
お金、技術、スピード、チームワーク。
すべてが画面からはっきり伝わってきました。
私は昔から「お金をかけていることが分かる映画」に弱いのですが、本作はその最上位だと感じます。
スポーツ映画という枠を超え、巨大な産業と思想を描いた作品として強く印象に残りました。
カメラの位置と編集によって、観客を「外から眺める存在」ではなく、観客を実際にドライバーとしてマシンに乗せてくれる点も好きなポイントです。
F1の全面協力によってつくられているので、レース好きにはたまらない臨場感がありました。
映画館で楽しむのにふさわしい作品。
2位:国宝
上映時間は175分と長めです。
それでも、長さを感じることはありませんでした。
構成、演出、緊張感の配分が非常に丁寧で、日本映画として完成度が高い一本です。
なんといってもこの作品の魅力は、吉沢亮演じる立花喜久雄の人生を共に体験できること。
体感時間の短さは、映画の技術力そのものだと感じました。
3位:教皇選挙
練りに練られたストーリーが秀逸。脚本と演出が非常に噛み合っています。
教皇選挙という本来は地味な世界を舞台にしながら、切り口と演出の工夫によって、終始強い迫力と緊張感が生まれています。
観ている間、観客は常に判断を迫られる気持ちになるので、臨場感があり集中力が途切れません。
さらに、効果的な差し色と映像美によって、アクション映画ではないのに強く惹きつけられる映像美が魅力でした。
映像美、ストーリー、構成を含め、完成度の高さで3位に選びました。
4位:ビーキーパー
お正月映画としてこんな暴力映画を選んでいいの?というのが最初の感想。
割と雑な世界設定の割には、きちんと説得力があるように組み立てられていたのが魅力でした。
地味で内容が想像しにくいタイトルですが、「ビーキーパー」という言葉自体が物語の芯になっている点も、印象的でした。
もちろん、孤独で強い無敵の男、ジェイソン・ステイサムの良さが最大限に引き出されているのもポイントです。
派手なアクション、上手くいくだろうという安定感と安心感、何よりも彼の存在感はそれだけで「強い」ことに説得力がありますよね。
これからも「出てくるだけで安心できる」アクション映画の王道主人公として、さまざまな作品で暴れ倒してくれることを期待しています。
5位:ラストマン FIRST LOVE
ドラマの映画化って「当たるか外れるか」の二極化が激しいので、見る前にちょっとドキドキしませんか?
今回、サブタイトルに「FIRST LOVE」って入っていたので、蛇足感があったらどうしようって思ってたんです。
でも、結果としては初恋のスパイスがめちゃくちゃ脚本を引き立てていたのが衝撃的でした。
二転三転しながら、最後まで観客を引き離しません。
もちろん、ドラマのなかと同じように大泉洋と福山雅治の軽妙な掛け合いも散りばめられていて、ほど良いタイミングで観客をくすりと笑わせてくれます。
同ジャンルの作品と比べても、物語としての満足度が高く、日本の脚本力を評価するなら今年外せない一本です。
6位:バレリーナ
大人気シリーズ「ジョン・ウィック」作品の番外編という位置づけ。
ジョン・ウィックを中心に置かなくても作品として成り立つのか?
不安半分で足を運びましたが、結果としては派手なアクションや胸糞の悪さをしっかり引き継いでいて確かにシリーズものとして納得感のある作品を味わえました。
閉じた共同体を、湿度ではなく物量とテンションで描き切っています。
劇場版ゲゲゲの鬼太郎に代表されるような日本の因習村が陰だとすれば、こちらは完全に陽。
因習村に住んでいるのに全員「陽」なんですよね。これが違和感なく成立するので「国民性」って本当にあるんだなあと想いを馳せずにいられませんでした。
本人の力だけでは抜け出せない世界にどう抗うのか、そんな観点から引き込まれる作品でした。
7位:フロントライン
まだ、「新型コロナウイルス感染症」は歴史というには生々しい。
そんな時期なのにあのダイヤモンド・プリンセス号でのコロナ感染を扱う映画を豪華な俳優陣で出すなんて、かなりの覚悟だなと予告を見て息をのみました。
観終わったあとに思考が残る映画です。
一般国民が不安に駆られてただただ行政や医師を一方的に攻撃する空気感のなか、苦悩を抱えながらも「できること」を着実にこなしていく人たちが描かれています。
即効性のあるカタルシスはありませんが、問いを残す作品です。
また、社会派作品なのに、見ごたえのあるエンタメ映画としても楽しめるところに驚きを覚えました。
「ただの記録映画でしょ?」「説教臭いだけでは?」と思い込んでいる人にこそ、一度見てほしい映画です。
8位:劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション
ドラマTOKYO MERの劇場版第2弾。
2026年には既に第3弾の公開も決まっており、息の長い人気作です。
しかし、毎回思うのが「予告で損をしているタイプの映画」だということ。
なんとなく「よくあるストーリー展開の作品」と思われて、劇場に足を運ばれていない人も多そうです。
しかし、本編では、現場判断と時間制限の緊張感がしっかり描かれています。1つの事象だけでなく、話の広がり方も秀逸。また、ストーリーも2転、3転して奥行きがあり、ハラハラドキドキが止まりません。
結果は想像できるものの、それでも見ながら手に汗を握る、王道の強さがありました。
9位:緊急取調室 THE FINAL
個人的にドラマからずっと大好きなシリーズです。
諸事情で映画が伸びてこのまま頓挫するのでは――と不安になっていましたが、このように映画という形に仕上げてもらえてめちゃくちゃ幸せでした。
天海祐希という存在の強度を、改めて実感できる作品です。
総理の不祥事にスポットライトを当てつつ、過去の出来事と共に進めるストーリーもとても見応えがありました。
ストーリーの規模が拡大しても、メンバーは皆普段通りというのも、ドラマからずっと応援している人は安心して見られる要因の一つです。
ドラマの最後に、天海祐希演じる真壁有希子と田中哲司演じる梶山勝利の関係が進展するのではと匂わせもありましたが、そこを大仰に掘り下げなかった点もポイントが高い。
「善い行いをすれば過去の罪は帳消しになるのでは?」という人間が抱えそうな欲望とも真正面に対峙しているのが胸熱でした。
さらに、エンドロールで出てくる大杉漣さんの写真も胸にこみあげるものがありました。
既に完成した作品の取り直しもしたという執念も含め、日本ドラマ映画の底力を感じます。
10位:ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング
ミッションインポッシブルは、トム・クルーズが体を張った演技を見せてくれるという安心感のあるシリーズもの。
その最終回ともいえる作品です。
シリーズ通して大好きなのですが、今回は、過去作の焼き直し感が強い印象を感じたのが残念ポイント。
アクションや予算規模は相変わらずですが、物語としての新鮮味は控えめです。
期待値が高すぎたのかもしれません。
とはいえ、アクションシーンも物語のスケールも十分すぎるポテンシャルはあります。
サブスクで見るよりは、劇場の大画面で楽しんで大正解の作品でした。
おうち映画部│2025年映画ベスト10総評
惜しくもベスト10から漏れたものの、印象に残った作品として、「ジュラシックワールド」や「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」などがあります。
私は、アクションシーンや映像に気合を入れた作品、脚本にひねりのある作品に強く惹かれます。
今年見た29作品の中から、比較し、悩み、理由をつけながら選んだ10本です。
完成度に惹かれ、お金のかかり方に心を奪われ、最終的には脚本や思考の余韻が判断を分けた一年でした。
今後は、各作品を深掘りしたレビュー記事を追加し、リンクを貼っていく予定です。
よければ、あなたの映画ベスト10も教えてください。









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