大人気漫画「珈琲いかがでしょう」がテレビドラマ化されます。
放送開始日は、2021年4月5日(月)23:06~23:55 放送局はテレビ東京系です。
主演の青山一を演じるのは、中村倫也さん。
原作のイメージぴったりで、ドラマ化が決まる前からファンからの要望殺到というのも頷けます。
幸せを運ぶ移動珈琲での、人情味あふれるやりとりが魅力。
漫画では基本的に、1話読み切りのオムニバススタイルとなっています。
2018年にはアニメ化もされています。
こちらでは、漫画は素敵だけどドラマはどうなの? と気になっている方に、実際に観た感想・あらすじをお伝えします。
※ドラマ放送翌日の更新となります。
この記事で分かること
・ドラマ「珈琲いかがでしょう」出演者
・ドラマ「珈琲いかがでしょう」ネタバレあらすじ
・ドラマ「珈琲いかがでしょう」見逃し配信
ドラマ「珈琲いかがでしょう」作品概要
ドラマ「珈琲いかがでしょう」は、2021年4月5日(月)23:06~23:55 テレビ東京系で放送の春ドラマです。
放送される局は、テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送
Paraviでは最新話までが全話配信中。また、オリジナルストーリー「もう一杯珈琲いかがでしょう」も配信しています。
また、TVerではテレビで放送された最新話を一週間みることができます。
\早速ドラマを視聴したい人はParaviで/
原作:コナリミサト「珈琲いかがでしょう」
監督・脚本:荻上直子
監督:森義隆 小路紘史
オープニングテーマ:小沢健二「エル・フエゴ(ザ・炎)」
ドラマ「珈琲いかがでしょう」DVD、Blu-ray発売決定
何度見ても癒されるドラマ「珈琲いかがでしょう」DVD、Blu-rayが発売決定しています。
発売日は2021年12月3日
先過ぎて忘れそうなので、少し早めのクリスマスプレゼントとして届くように、予約しておいてもいいですね。
ドラマ「珈琲いかがでしょう」出演者
ドラマ「珈琲いかがでしょう」の出演者です。
中村倫也(青山一)
青山一(あおやまはじめ)は、移動珈琲店「たこ珈琲」の店主。
移動珈琲車に乗り、移動しながら傷を抱えている人たちの心を癒していきます。
しかし、その王子様風の青山には密かに抱える秘密があるのだった――。
青山を演じる中村倫也さんも、ご自分でぜひともやってみたかった役だということで、期待はますます高まりますね。
中村倫也さんの視聴者の皆様に向けてのメッセージです。
知らぬ間にコーヒーカップについてしまった汚れを綺麗に落としていくような、そんな作品になると思います。
癒しとハラハラを内包するこのドラマをぜひ楽しんでいただければと思います。
公式サイトより
夏帆(垣根志麻)
職場近くで偶然「たこ珈琲」と出会う不器用な女性、垣根志麻を演じるのは夏帆さん。
誠実・丁寧・義理・人情がモットーの不器用女子代表のようなOLです。
心が折れていたところ、「たこ珈琲」と出会うことで癒されていきます――。
夏帆さんからのメッセージはこちらです。
繊細であり大胆であり、とっても不思議な世界観でわたしも完成が楽しみです。
ぜひ、珈琲とともにご覧になっていただければ嬉しいです。
公式サイトより
杉三平(磯村勇斗)
青山に関わる謎の男、ぺい、こと杉三平を演じるのは磯村勇斗さん。
磯村勇斗さんからのコメントはこちらです。
今のご時世というのもあって、何かと考え事が多くなったり、生きるのが少し苦しくなることもあると思います。
少しでもドラマ「珈琲いかがでしょう」を通して、優しい気持ちになって頂ければと思います。
公式サイトより
「珈琲いかがでしょう」1話ゲスト
足立梨花
貫地谷しほり
「珈琲いかがでしょう」2話ゲスト
山田杏奈
臼田あさ美
「珈琲いかがでしょう」3話ゲスト
戸次重幸
小手伸也
筧美和子
滝藤賢一
丸山智己
「珈琲いかがでしょう」4話ゲスト
野間口徹
一ノ瀬ワタル
山田真歩
光浦靖子
渡辺大
ドラマ「珈琲いかがでしょう」あらすじ・感想
各話のあらすじと感想は、放送終了翌日更新します。
ドラマ「珈琲いかがでしょう」あらすじ【1】
・すぐにわかるあらすじ
青山一は珈琲の移動販売をしている。
OLの垣根志麻は、青山の丁寧に淹れる珈琲と出会い、自分の不器用な生き方について同僚と語ることができるようになった。
コールセンターで働く美咲は、青山に近所のカレー屋に連れて行ってもらい、今までの色のない生活を変えるきっかけとなった。
青山一(中村倫也)は口笛を吹きながら珈琲の移動販売車を運転している。
一方、OLである垣根志麻(夏帆)は、丁寧にお礼状をしたためている。
しかし、仕事が遅い。手書きの手紙など不要だと上司に怒られる。
同僚たちは一緒にランチに行ったが、志麻は自分はそこに入りたいわけではない――と心の中で呟き、外でお弁当を食べていた。
そこで、移動販売車で珈琲を販売している青山と目が合い「珈琲いかがでしょう」と声をかけられた。
青山は志麻の注文を受け丁寧に珈琲を入れる。
志麻は「丁寧に誠実に仕事をするのを心がけてきたけれどなかなかうまくいかない」旨を青山に告げる。
青山は「僕はそういう仕事ぶりはすきです」というのだった。
翌日、志麻はまた青山の珈琲を飲みに行く。
通りすがりの人が100円の珈琲で充分、と、悪態をつくのが耳に入るが、青山は動じることなく「見てる人はちゃんと見てくれますから、大丈夫です」と伝えるのだった。
時間をかけて手紙をしたためていた志麻は、ついに上司から仕事を取り上げられてしまう。
その取引先は今まで志麻が時間をかけて心を砕いてようやく仕事を取ることが出来たのに、だ。
志麻は自動販売機で珈琲を買う。そこに同僚の馬場がやってきた。
馬場は「どれもそこそこおいしい。適当に要領よくやりましょう」と志麻に声をかける。
顔も服もきれいな馬場だが、いつも靴が汚れている。つい志麻はそのことを指摘した。
「青山さんの珈琲は適当においしいんじゃなくて特別に美味しいんです」
「丁寧であることに意味はないのかな?」
「それが本当なら淋しいですね。僕は丁寧にやるしか売りがない。
でも、丁寧にやっていればこうして美味しいって飲みに来てくださるお客様もいらっしゃいます・
全員に通じるものなんてつまらないのかもしれない。誰かに通じる特別があればそれでいいです」
「私にとって青山さんの淹れる珈琲は特別なものです」
馬場さんはコピペメールを誤送信して先方がカンカン。
代わりに志麻が謝りに行ったが、手紙をちっとも読んでないことを知り、ついに志麻も手書きの手紙をやめたのだった。
ある日、社長がお茶会のあて名書きを手書きで志麻に頼む。社長は「君の字が綺麗なことは有名だ」と志麻に言う。
ごましょうじの社長は最近、手書きのお礼状がなくなったことを嘆いている旨も伝えたのだった。
青山のところに志麻が行くと、馬場が珈琲を買っていた。
「丁寧に淹れる珈琲は全然違うんですね」という。
しまと馬場が会話を交わす。
「きちんと丁寧な暮らししています感が鼻について嫌でした」と馬場は言う。
「私なんて融通の利かない臆病者」という。
馬場は「両親が忙しくて家の中はいつも散らかり放題、靴の汚れは気にされたことがなかった」と言った。
しまは「上司や取引先の人と気軽に飲みに行けて、明るくて人気者の馬場さんが羨ましかった」と言う。
お互い相手の知らない側面を見て「話してみないとわからなことですね」と気づく。
(磯村勇斗が深夜の講演でスマホ片手に誰かと話をしている。)
深夜、志麻の働く会社の社長が青山の店に珈琲を買いに来る。
「もしかしてもういっちゃうの?」
という問いに青山は「はい」とこたえ、社長は「淋しくなるな」と告げるのだった。
翌日志麻が出向いても、もう、青山の車はいつものところにはなかったのだ。
通信機器の電話オペレーター、早野美咲は疲れ切っていた。
天気が良い日、洗濯物を干していると珈琲の香りが漂ってきた。
早野美咲「こんなに天気の良い日は死にたくなる」と思う。
ふと、珈琲販売員の青山と目が合い、よろけた拍子に下着が下に落ちる。
拾いに行ったついでに、早野美咲は珈琲を買うことにする。
じっくり時間をかけて「カフェオレ」を注文するのだった。
カフェオレを楽しみながら、ふと早野美咲は「死にたい」と呟くのだった。
「死にたくなるようなドラマチックな理由もない」と答える。
美咲は自分の部屋に干しているベージュ一色の洗濯物を見上げ自嘲的に笑う。
「彩(いろどり)のない生活。このまま没個性で生きていくんだろうな」と言う美咲に青山は
「カフェオレは没個性じゃない。でも、そんなに冒険してみたいなら一緒にしてみます?」と美咲を誘うのだった。
青山の運転で出かける美咲。
出かけた先は美咲の住むすぐ裏にある友人の店だった。
インド人がやっているカレー屋にデリバリーを頼まれていたのだった。
辛さを問われて「無難に中辛でしょうか?」と青山に聞かれた美咲は青山と同じ激辛を注文するのだった。
それは、辛いけれど笑っちゃうほど美味しいカレーだった。
「冒険のはずが裏通りのこんな怪しげな店でがっかりしました?」と問う青山に、美咲は思わず笑いをこぼす。
「人と面と向かって話すのはコンビニで買い物をした以来三日ぶり」と美咲は言う。
「電話オペレーターなので、私は謝るのが得意」と美咲は言う。彼女は昔から衝突するくらいなら謝る日々を過ごしていた。
頭をスポンジにして心を閉ざすことで。
「心を閉ざして何も感じないようにしていることが楽なことってありますよね。
疑問を感じてしまうと一気に溢れてしまうから」
インド人の店主は「やめちゃえやめちゃえ、そんな仕事」と言う。
「次の仕事がないんじゃないかとか、この私にできる仕事はあるのかと考えてしまって冒険できない」という美咲にカレー屋の店主が「これからは僕が愚痴を聞いてあげる」と言うのだった。
青山はカフェオレに隠し味を入れる。
それはほんのひとつまみのガラムマサラ。
それだけでカフェオレの味はチャイのような味にがらりと変わった。
ほんの少し裏道にそれるだけで、ほんのひとふりで世界はがらりと変わるのかも。
そんなことを想う美咲は靴下の色からかえてみるか――と笑顔を浮かべて呟くのだった。
(磯村勇斗は一人笑みを浮かべながらキャンディをかみしめている。)
さて、カレー屋で珈琲を飲みながら店主と青山は会話を交わす。
「怠惰が人を殺すことだってあるだろう?」という青山に
「長く一か所にいるとやばいぞ」と、青山の事情を知っていると思われるカレー屋の店長が言う。
その言葉に青山の瞳が重く鈍く光った。物憂げな色を浮かべながら。
ドラマ「珈琲いかがでしょう」感想【1】
原作のほんわかしたところをそのまま生かし、自然なストーリー展開に仕上がっていました。
中村倫也さんの、青山一具合が本当にすごくて、「漫画から抜け出してきたみたい!」と色めき立った人も少なくないのでは?
次回からでも楽しめるので、見逃した方はTVerやParaviでチェックしておくことをおすすめします。
皆様の感想はこちらです。
原作を知っている人からも、知らない人からも好評です。
深夜だから珈琲を飲みながら見るのが難しいのだけが難点――という声も多数。
でも、中村倫也さんに癒されますよね。
来週の放送も楽しみです。
ドラマ「珈琲いかがでしょう」あらすじ【2】
「キラキラ珈琲」
青山(中村倫也)はみかん畑の中のとある田舎道で「たこ珈琲」を開店していた。
明日から東京での出店が決まり、今日が最後の一日だ。常連の大門は、今日が最後なのを嘆く。
青山が、東京に向けて運転していると後方から音がする。開けてみるとそこには、大門の娘、大門雅(山田杏奈)がこっそりと乗り込んでいたのだった。
青山は雅を親の元に返そうとするが、雅は大事なオーディションがあるので「東京でテレビに出るポップな何かしらになりたい。泊まる場所はシェアハウスがあるというので、青山はその場所を父親に報告することを条件に雅を東京に連れていく。
ポップできらきらした東京的な珈琲を注文された青山は、さくらにピンク色で可愛いロサメヒカーノを淹れた。
甘くておいしい珈琲に、雅はテンションをあげる。
雅はインスタのファンと言う礼(臼田あさ美)と原宿で落ちあい、ピカピカキラキラした原宿を楽しむ。
途中、スカウトから名刺をもらい、雅のテンションはますますあがっていく。
雅はデザインフェスタギャラリーに足を踏み入れた。
礼はそれを「全部パクリ、どこかで見たデザイン」と言う。
雅はオーディションに失敗して落ち込み、礼のアパートへと入る。お邪魔した礼のアパートは足の踏み場もないほど散らかっていた。
そこに見知らぬ男がいた。もらった名刺は詐欺師のものばかりだと言われる。女子だけのシェアハウスと聞かされていたのに、男が二人もいて組み敷かれそうになる。
そのに青山が入ってくる。礼は「児童売春あっせん容疑で警察にマークされている」と言って、部屋から雅を連れ出した。
青山は父に「何かあったら助けてほしい」と頼まれて雅を一日マークしていたというのだ。
「何もしなくてももとから美味しいんだ、青山さんの珈琲。
何かしらになりたいなら根っこをちゃんとして、何かをちゃんとしないとだめ」と、独り言ちる雅。
父親に電話をかけようとして、スマホを礼の家に忘れてきたことに気が付く。
とあるラーメン屋で先ほどの男二人が青山のことを話していた。「あいつの目、人を殺したことがある目をしていた」と言う男に、派手な服を身に着けた金髪の男(磯村勇斗)が「詳しく聞かせて」と声をかけた。
「だめになった珈琲」
礼のルームメイトであるヤイ子(三浦透子)がある日出ていくと言い出した。
ヤイ子は礼にもまた絵を書くようにすすめるが、礼はバカにしたように笑う。
ヤイ子が出ていったあと、突然青山が訪ねてきた。雅が忘れたスマホを取りに来たのだ。
青山は散らかった部屋の中から故障したエスプレッソマシーンを見つける。
礼は上京したころにそれを購入したというのだ。そして、当時のことを話し始めた。
それは、専門学校時代の話。礼は表舞台にいる同級生に嫉妬して、妬んでいるうちについに自分では、絵が描けなくなってしまった。
そのうち、ずるずると悪い人たちと付き合うようになり、そのころエスプレッソマシーンは壊れてしまう。
「結局、そのころエスプレッソマシーンも壊れちゃって」と言う礼に、「これはなおる」と青山は言う。
ボイラーに石灰がたまっているだけなので、徐石灰剤を使ってみせる。
エスプレッソマシーンの中のどろどろが出ていく。礼はマシーンの直し方を教わり、内部の部品を磨き上げた。
マシーンはなかなかなおらなかったが、礼が心の内を吐露して幾度も叩くとついにエスプレッソを作ることに成功した。
「苦い……けど、それが美味しい」と笑う
「苦みを知ったからこそ、描けるものがあるのでは?」と、青山は言い、雅のスマホを見つけて帰っていった。
青山のいなくなった礼の部屋に金髪の男が訪ねてくる。礼が青山の絵を書くと男は「探していた男」だという。
そして、礼のこの人なにしたの?」という問いに、「人殺し」と笑みを浮かべながら答えたのだった。
ドラマ「珈琲いかがでしょう」感想【2】
二話共に、前回よりビターな展開でしたが、多くの人が心に抱えがちな闇でもありますよね。
田舎にいることで、都会に根拠のない過剰な期待を抱いたり。
クラスメイトの努力を見ることなく、その成功だけを妬んで自分の活動がおろそかになったり。
そんなときに、きちんと丁寧に珈琲を入れてドロドロした自分の中身を言語化してあげることって大切だな―なんてことをかみしめることが出来ました。
それにしても、中村倫也さんの、笑顔と戦闘モードとのギャップの素敵なこと。
珈琲片手に見直したくなりますね。
皆様の感想です。
原作を知ったうえで、その違いをかみしめている方もいれば
原作を知らずに楽しんでいる方、中村倫也さんが好きで見ている方、などなど、楽しみ方もたくさんです。
深夜に見ている方もいれば、珈琲と共に楽しみたいから、朝ドラマを見るという方も――!
そして、ゲスト俳優さんたちも豪華。
どんな広がりを見せるのか、来週も楽しみですね。
ドラマ「珈琲いかがでしょう」あらすじ【3】
「男子珈琲」
飯田正彦(戸次重幸)は、毎日筋肉体操で体型を維持。
服装にも気を遣い、仕事も頑張っていた。
最近、会社の下にいる移動販売車「たこ珈琲」でも、女子社員を連れてきて全員に珈琲を驕るほどの気前の良さだ。
そんな時、企画についてほかの社員と意見が衝突し、不満を同僚の森(小手伸也)に愚痴った。
森は、飯田とは違いルックスにはまるで気を遣っていないし、そんな自分を隠そうともせずフランクにだれとでも話すタイプだ。
飯田が帰り支度を整えていると、女子社員たちが自分の悪口を言ってきたのが聞こえてきた。
「いつまでもヨン様気取ってストール巻いているのどうかと思う」「いけてるって勘違いしているよね」などの言葉に、飯田はすっかり意気消沈。
帰宅して20歳年下の妻に「俺ってもういけてないのかな?」と聞くと、「え? まだいけてると思っていた?」と驚かれる始末だ。
翌日、会社に行くと森はマレーシアへの栄転が決まっていて、みんなから祝福されていた。
すっかり打ちひしがれた飯田は、たこ珈琲の青山(中村倫也)にそれを愚痴った。
「ずっとどんくさいと思っていたやつが俺より先に出世するらしい。
外見ばかり気イして、中身が伴っていないのは俺の方だったんだ」
そんな飯田に、青山はジャバロブスタという珈琲を試飲させた。それは、煮詰めた麦茶みたいな味でとても飲めたものではない。しかし、ブレンドコーヒーに混ぜると、珈琲に苦みが増し、味わいが出るのだった。
「気品高い孤高のキリマンジャロでなくても、ブレンドしていい味が出る珈琲豆もあります」と、青山が諭す。
香水をやめた飯田は家で今日も筋肉体操をする。
妻は、そんな飯田に「煮詰めた麦茶みたいな匂いがする。そういうの大好き」と笑うのだった。
さて、謎の男ことぺい(磯村勇斗)は、スマホで青山の目撃情報を発見。ずいぶん近くにいるようだと歩いて探す。
そんなペイの姿を見かけた青山は慌てて隠れ、逃げるように車を走らせるのだった。
「金魚珈琲」
ワゴン車で逃げていた青山だが、とある町でタイヤがパンクしてしまう。
そこで偶然、スナックを経営しているママのアケミ(滝藤賢一)と出会った。
助けてもらったよしみで、アケミのスナックのヘルプに入った青山は常連の女性たちに大人気。
そんなとき、偶然、アケミの中学時代の同級生、遠藤(丸山智己)が来店した。野球部のエースで、人気者だった遠藤。
青山は珈琲焼酎をいれ、遠藤とアケミは再会を祝して話に花を咲かせた。
アケミは母の介護もしているが、母親は周りに知り合いがいるときには、アケミに「他人のふり」を要求した。
そんなアケミの元を再び訪れた遠藤は、アケミが飼っている金魚を見て「こんな狭い世界を飛び出して、広い世界で夢をかなえるべき」と言い始めた。
アケミは常連客を否定された気持ちになって反論する。
そんなアケミに遠藤は「現状を変えるビタミン剤がある。これを売ることで儲けることができる」と、言葉巧みにマルチ商法のようなものをすすめはじめ、契約書にサインを迫ってきた。
そこに、それまでソファで静かに酔いつぶれていた青山が目を覚ます。
そして、アケミに代わって青山が、遠藤を店から追い出したのだった。
その後青山も店を出ていく。青山が店を出ていった後、アケミは青山に昔助けられたことを思い出した。
アケミの記憶に残る青山は金髪で、暴力をふるい、とても堅気の人には見えなかった――
ドラマ「珈琲いかがでしょう」感想【3】
今回も、身近なところにありそうなもやもやや悩みを、すーっと溶かしてくれるようなお話でした。
結局、悩みの要因は自分の中にあるし、解決方法も自分が知っていたりするんですよね。
流れていく日々の中で、自分の中にあるSOSを見逃さないようにしたいと改めて思ったり。
そして、ストーリー全体としては、少しずつ青山の過去が見えてきましたねー。
来週はもっと深堀されそうな予感がします。
ちょっと、原作ファンの方からは「これじゃない」という意見も見受けられます。
原作知らない人の方がすんなり受け入れやすいのかもー。
戸次重幸さん、滝藤賢一さんのキャスティング絶妙で、見入っちゃう、という声も多数でした。
ドラマ「珈琲いかがでしょう」あらすじ【4】
「ガソリン珈琲」
移動販売車のタイヤがパンクした青山(中村倫也)は、ガソリンスタンドに立ち寄った。
店主のゴンザ(一ノ瀬ワタル)と青山は互いに過去を知っているようだ。
甘い笑顔で「珈琲いかがでしょう?」という青山に、ゴンザはみけんにしわを寄せ「お前変わったな。身の毛がよだつ」と言い放つ。
そんな折、一台のトラックが来た。セルフでガソリンを入れる運転手の菊川貞夫(野間口徹)は不機嫌そうだ。
ゴンザは菊川のことを、トイレを借りてもにこりともしない不愛想な客だといった。
菊川が珈琲の香りに惹かれたことに気付いた青山は「珈琲いかがでしょう?」と声をかけるが、菊川は無視するように立ち去ってしまう。
その様子が気になった青山は、しばらくガソリンスタンドでたこ珈琲を営むことにした。
家に帰った菊川は、妻のために夕食を作っている。
パジャマ姿の妻は、長い入院生活から退院してきたところだった。しかし、妻は相変わらず元気がなくて食事には手を付けない。
菊川は珈琲が好きだったのだが、妻が入院した時からゲン担ぎのために珈琲を絶っていたのだ。
再び菊川はガソリンスタンドを訪れる。
青山は淹れたての珈琲の試飲をすすめた。美味しそうな香りに、菊川はたまらず珈琲を飲んでしまう。
そして、うっかり珈琲を飲んだことをくいながらも、美味しい珈琲を飲むことにしたのだった。
菊川はそこで、妻の話をする。菊川の妻は、元気なころ毎朝菊川に淹れたての珈琲を持たせてくれていた。それは、お世辞にも美味しいとは言えなものだったが、菊川は妻の気持ちが嬉しくていつも美味しくはない珈琲を全部飲み干していた。
また、ある日、妻は「ブルーハワイ」の豆を手に入れたといって、嬉しそうに珈琲を入れてくれたこともあった。
「かき氷じゃないんだから。ブルーマウンテンですよね」と懐かしそうに笑いながら言う菊川に、青山はブルーマウンテンの豆をお裾分けするのだった。
家に帰った菊川は、妻のためにブルーマウンテンの豆を挽いて珈琲をいれる。それはとても美味しい珈琲だった。
美しい妻がどうして菊川と結婚してくれたのかずっと不思議だった。それを問うと妻は「あなたの笑顔はとても素敵で、きっといい人だと思った」とこたえる。
そして、「珈琲好きだったあなたに美味しい珈琲がいれられなかった」ことを詫びた。
でも、菊川は妻の淹れた珈琲がたとえまずくても好きだったのだ。そのことを伝えると、妻は微笑んで、そして消えてしまった。
実は菊川の妻は一年前に入院の末死去していた。しかし、菊川はそのことを吹っ切れないでいたのだ。
菊川は再びたこ珈琲を訪れ、おいしそうに珈琲を飲むのだった。
ゴンザは青山に「そろそろここを発った方がいい」と伝える。青山は出発することにした。
ゴンザのスマホにぺいから連絡が入る。「車に盗聴器とGPSを仕掛けたか?」という確認の電話だった。
ぺいは、ゴンザの娘に危害を加える可能性を仄めかせ、ゴンザに秘密裏に盗聴器とGPSを仕掛けさせたのだった。
そんなぺいは、組事務所に呼び出される。
どうやら、青山を探しているのは三代目のようだった。ぺいは、「青山を早く見つけて俺に知らせろ」と、上の人から圧力をかけられたのだった。
「ファッション珈琲」
青山は、カフェ店・モタエ青山は、カフェ店主・モタエ(光浦靖子)のもとにコピ・ルアックの豆を届けていた。コピ・ルアックは、ジャコウネコの糞から出た珈琲豆を取って作る、インドネシアの高級な「幻の珈琲豆」だ。
二人でその貴重な珈琲を堪能していると、モタエのもとに通うワークショップの生徒たちが来店してきた。
モタエは、元バリスタチャンピオンとして、珈琲界で有名なのだ。
ワークショップの生徒の中に垣根志麻(夏帆)の姿をみつけ、青山は思わず隠れてしまう。
青山がそこにいることを知らない垣根は、「三時間もかけてモタエのワークショップにきている」理由を周りに聞かれ、
青山がそこにいることを知らない垣根は、「三時間もかけてモタエのワークショップにきている」理由を周りに聞かれ、「
移動販売車の珈琲がとてもおいしかったから」と語り始めた。
しかし、垣根以外の参加者たちは、珈琲に興味があるのではなく、そのワークショップでモタエから習うことで自分に「拍が付く」と考えているだけだった。
モタエはそのことを残念に思っていた。
ワークショップで、モタエは参加者にコピ・ルアックの豆で入れたという珈琲をふるまった。
参加者たちは、素敵なカップに淹れられたコピ・ルアックに浮足立って、称賛の言葉を次々と送る。そんな中、垣根だけが「これは素敵な器に入れたいつもの珈琲ですよね?」とモタエの嘘を見抜いた。
珈琲をファッションとしてではなく、きちんと淹れてほしいだけ。というモタエの言葉を聞いてほかの参加者たちは席を立って帰っていく。垣根だけが、美味しい珈琲が飲みたいだけですからこれからも教えてください、とその場に残ったのだった。
その話を聞いた青山は組を抜けた日のことを思い出していた。
意識を失う直前まで殴られ続けた青山は、組を抜ける理由を問われ「美味しい珈琲を淹れたいから」と答えたのだった。
青山はそっと、カフェを後にする。
モタエと話を続けていた垣根は、青山がここに来ていたことに気が付き追いかけた。
移動販売車のもとには、ぺいも駆けつけており、青山とぺい、垣根はそこで顔を合わせることになったのだった――
ドラマ「珈琲いかがでしょう」感想【4】
少しずつ明らかになってくる、青山のダークな過去。
今までと同じように、青山の珈琲に癒される人たち。
そのコントラストに気持ちが揺れます。
そして、珈琲の香りが画面から伝わってくるようでした。
今と過去の青山さん、どっちも素敵でどっちも気になる!という感想がたくさん並んでいました。
なお、モタエが働く素敵なコーヒーショップは千葉県富津市の「海猫珈琲店」なんですって!
とても素敵なお店でしたよねー。いってみたーい!
どう話が動いていくのか、来週も楽しみ!
ドラマ「珈琲いかがでしょう」あらすじ【5】
「ほるもん珈琲」
青山の目の前に突然現れたぺい(磯村勇斗)
そこに、何も知らない垣根志麻(夏帆)が青山の後を追って現れた。
ぺいは「静かなところで三人で話そう」と言う。ペイの目的は、青山を花菱(渡辺大)のところへ連れて行くところだった。青山は垣根を巻き込みたくないが、ぺいは保険として垣根を逃がそうとしない。
車の中で垣根に青山の過去を聞かれたぺいは青山のことを「清掃業」と伝える。
ぺいは青山との過去を思い出す。黒い目をして「消せ」と言われた依頼人を確実に消していたあの頃のこと――
ぺい曰く、珈琲に見せられた青山は店の売り上げを持ち逃げした金で、移動珈琲販売をしていると言う。
ぺいは刃物を振り上げて垣根を襲おうとする。それを止めた青山。ぺいはその刃物で自分の足を突き刺した。
ぺいは車から転がるように降り、青山はぺいを置き去りに車を走らせる。
「初恋珈琲」
ぺいは、青山のことを逃したことを上から責められ制裁を受ける。
朦朧としたい意識の中、自分の流れる血を見ながらぺいは、小学生の頃赤いランドセルを背負っていたおとなしい同級生のことを思い出していた。
ある日、親父に殴られてあざがひどいからと学校を休んだぺいに、クラスの女の子がプリントを届けてくれた。ついでに、家でコーヒーゼリーを作ったからと誘ってくれた。
初めて食べたコーヒーゼリーの味は、苦くて甘くて冷たかった。
初恋の、味。
大人になったある日、ぺいはその女の子とすれ違い、一緒に珈琲を飲む。
あの子はブラックコーヒーを美味しいと言って飲み、ぺいはこんな苦くてまずいものが800円もすることに驚く。
そして、この恋はもううまくいかないと悟り、歩いていると青山に出会った。
青山は「失恋でもしたか?」とペイの心を読み、「淋しいとき口の中に入れておくんだ、紛れるから」といって渡してくれた。それが小さくて甘い、イチゴのキャンディーだった。
青山はひたすら車を走らせて夜が更けていく。垣根は珈琲でも飲んで休みませんか? と、声をかけ青山の代わりに珈琲を淹れた。垣根が珈琲を淹れいているときに、青山はタコにつけられたGPSのチップを見つけ外に放り投げる。
青山は「気付いてますよね、垣根さん。俺が昔やっていたのがまともな清掃業じゃないって」
垣根は「はい。でも、今は素敵な珈琲屋さんです」と伝え、青山に丁寧に淹れた珈琲を渡した。垣根は毎日珈琲を淹れる練習をしているという。ちょっとした加減で味が変わるので奥が深くて楽しいと思うと告げる。
青山も「生きがいのない底辺の生活」だったのが「珈琲と出会い世界が変わった」と伝えた。
過去のある日、青山とぺいは珈琲豆を持つ得体のしれないホームレス風の男と出会う。
彼の部屋は一応部屋らしく整っており「盗品か?」と問う青山に「広いものかもらいもの。ごみでも丁寧にみがけば大抵のものはなんとかなる」と言って男は丁寧に豆から挽いた珈琲を淹れてくれたのだった。
そのゆっくりとした所作に見入る青山とぺい。
男が渡してくれた珈琲を一口飲んで、青山はすっかり魅了される。一方、やはりぺいにとっては苦いものだった。
青山はそのじいさんの影響で、珈琲にどっぷりハマったという。
だいぶスパルタで青山に珈琲のイロハを叩きこんだそのじいさんを少ない手がかりを元に探しているというのだった――。
ドラマ「珈琲いかがでしょう」感想【5】
一気に青山の過去が明らかになりましたね。
(原作未読につき)ここから目を覆うような話が続くのかと思いきや、ちゃんとほっこりしたストーリーに仕上がっていて嬉しかったです。
同じ珈琲を飲んで、魅了された青山とそうでなかったぺい。
二人の過去と、そしてこれからが気になるまま次回に進みます。
今までわりとほっこり重視できたので、ここからの話が好き、という方もたくさんです。
まだ今からでもついていけるので、これまで見てない方も是非、次回から見てみてはいかがでしょうか?
放送後一週間なら、TVerで無料視聴もできますよー! 全話まとめて楽しみたい方はParaviでどうぞ。
ドラマ「珈琲いかがでしょう」あらすじ【6】
「たこ珈琲」
実は、青山がたこの移動販売店をやってるのは、「美味しい珈琲をたくさんの人に飲んでもらうこと」と「師匠の骨を奥さんと同じ墓にいれるための情報収集」という二つの目的があったという。
場面は前回と同じ、たこ珈琲販売車の中。
青山(中村倫也)は、垣根志麻(夏帆)が淹れた珈琲を味わいながら、過去について語り始めた。
ホームレスのたこじいさん(光石研)と出会い、珈琲のおいしさを知った青山は、たこじいさんの家に押しかけ、頼み込んで弟子にしてもらう。
最初に教えてくれたのは「釣り」だった。
そして、それまでの青山に足りないものを色々と教えてくれたのだった。
例えば「のんびりと穏やかなひとときを幸せだと感じること」「食べ物をしっかり味わうこと」
青山は珈琲に傾倒し、食にも時間をかけて味わうようになる。
仕事仲間で同居中のぺいは、そんな青山の変貌ぶりを見て不安を感じていた。
青山は徐々に仕事に疑問を抱くようになる。
雨になると頭痛を感じる青山は、ある雨の日師匠の下を訪れる。
師匠は寝込んでいた。雨の日には、心が弱くなるという。
家でもたくさんの練習や勉強を重なる青山は、徐々に美味しい珈琲が淹れられるようになる。
一方で、仕事への熱が入らなくなっていた。
ある日、師匠から「大切に想う人はいるか?」と聞かれ、青山はいるわけがないと答えた。
師匠には大切に想う人はいて「死んだらその人と同じ墓に入るのが夢」だと教えてくれた。
そして、今までさんざん人を傷つけてきて、もうこの生活から抜け出せないという青山に
「できっこないって思っているうちはそりゃ無理だ。
だけど、ちょっとした加減で変わってくるよ。珈琲も、人間も」と言葉をかけてくれたのだった。
さらに、師匠は青山に
「私はあんたのことを今大切に想っているよ」という。
しかし、今まで誰からも大切に思われたことのない青山は、その気持ちががとても怖くて、暴言を吐いて出て行ってしまう。
ある日、師匠の元を再び訪れたが、彼は珈琲豆を持ったまま、亡くなっていた。
青山は組を抜けると言い、制裁を受ける。そして、師匠の遺骨を手に、目標を掲げ移動販売車を始めたのだった。
実は、ぺいは青山に師匠の手掛かりとなる住所をこっそり渡してくれていた。
青山は垣根を送り届けた後、その静岡の住所を目指して車を走らせる。呼び鈴をならせる、その直前。
後ろから手を掴まれた。そこにいたのは、ぼっちゃん(宮世琉弥)と、夕張(鶴見辰吾)だった――
ドラマ「珈琲いかがでしょう」あらすじ【7】
青山の凄惨で切ない過去がさらに明らかに。
師匠との関係や、珈琲販売店を営んでいる理由も良くわかりました。
それにしても、中村倫也の「僕」と「俺」の使い分けが本当に素敵でときめきます。
言葉遣い、目つきや声音、雰囲気ががらりと変わるのいいですよねー。
というわけで、不穏な空気のまま来週に突入です。幸せな未来に続きますように。
原作を知っている人と知らない人とで感想にかなりのぶれがありますよね。
でも、おおむね良い感想が並んでいます。
中村倫也さんのギャップに釘付けだったり、垣根ちゃんとのこれからが気になっていたり――
たこじいさん演じる光石研さんも味があって素敵でした。
そして、一見敵のように見えて実は味方だったぺいのことについて言及している人もいっぱい。
珈琲が苦手な人、珈琲では救われない人もきちんと描くあたりに好感が持てますよね。
嗜好品ですもん。
さらにさらに、今回登場した宮世琉弥さんにも沸き立っていますよー!
みやせりゅうびくん、17歳。スターダストプロモーション所属の俳優さん。
最近のドラマだと、「青のSP」の佐々木悠馬役、「FAKE MOTION –たったひとつの願い-」の三木蘭丸役などをされています。要チェック!
見逃した方はTVerや、Paravi でチェックしてみてはいかがでしょうか?
ドラマ「珈琲いかがでしょう」あらすじ【7】
「ぼっちゃん珈琲」
青山(中村倫也)はついに、たこ師匠の親戚の家の前にたどり着いた。しかし、呼び鈴を鳴らす手前でぼっちゃん(宮世琉弥)に拘束されてしまった。ワゴン車に連れ込まれ、夕張(鶴見辰吾)の運転でどこかへ移動中。
ぼっちゃん改め「今は三代目様」は青山が面倒を見てくれた幼い頃のことを振り返り始める。
それは、ぼっちゃんが10歳の頃(長野蒼大)の話だ。逆上がりできないぼっちゃんの世話を、青山は夕張から仰せつかった。
ぼっちゃんは学校でいじめられていた。
「父親がヤクザの組長と言えばいい」という青山に「極悪のヤクザなんか大嫌いだから、自分の力でコーヒー牛乳を勝ち取ってやる」と言う。
いつも給食で人気のコーヒー牛乳をクラスメイトに取られているという。ぼっちゃんは、親の力になんて頼らず、いつか自分の力でクラスの底辺からのしあがってやると言い切った。
青山は自転車の練習にも付き合った。
ある日、ぼっちゃんが攫われそうになるのを、青山は助けた。
ぼっちゃんは青山のことを、好きなヒーロー「トラもん」になぞらえて、「僕だけのトラもん」と言う。
母さんが死んだときも何もできなかった。
そして、こんな夜に眠っても怖い夢を見るだけだ、というぼっちゃんに青山はコーヒー牛乳を渡す。コンデンスミルクをたっぷり入れたのが決め手だという。
それを飲んだぼっちゃんはくらくらするくらい甘くておいしいという。
「眠れない夜は眠くなるまで寝なきゃいいんですよ。朝まで僕がそばにいます」という青山に、ぼっちゃんは「この広い家で一人でいるのが怖い」と抱きついた。
ずっとそばにいると約束した直後、権藤組との闘争中に紛れて金を持ち逃げ姿をくらましたのが青山だという。
その後、二代目である父は命を絶った。
青山に目隠しをし、珈琲豆を口の中に詰め込んで殴った三代目は「トラもんを取り戻すためならなんだってする」と言うのだった。
青山は過去、二代目にウインナーコーヒーを淹れた日のことを思い出していた。
その様子を覗き見た三代目は、青山と二代目が仲の良いことも知っていた。
さて、青山はとある中華料理屋に連れていかれた。
そこには、垣根とぺいがいた。
三代目はゲームをするという。
一つの珈琲にとある液体を入れて、垣根とぺいと三代目で珈琲ロシアンルーレットを行うという。
「生殺しにして鑑賞用植物にしてそばに置いておきたい」からだという。
垣根は「青山さんの珈琲をたくさんの人に飲んでほしいから」と言って、さっさと珈琲を飲む。
ぺいも珈琲を飲む。二人ともなんともなかった。
ぼっちゃんは「なんでお前ばっかりみんなに愛されるんだ」と激高して熱い珈琲を青山にかける。
ニュースで父の死が流れて、学校ではいじめもなくなったが、誰もぼっちゃんに触れなくなった。
そこで、ぼっちゃんはその力を使って学校でいじめを行うようになる。
そして、今後は自分をいじめる奴は暴力でとっちめたいと言う。それでもうまくできないから、僕だけのトラもんになってほしい――そうでないと垣根の鼓膜を破ると青山を脅すのだった。
ドラマ「珈琲いかがでしょう」感想【7】
最終回手前でハラハラドキドキがあるのがドラマのセオリーとはいえ、初回と比べると全く別世界のような話になっちゃいましたねー。
もちろん、繋がってはいるんですけど。
来週全てがひっくり返されてほっこりなところまで戻ってくるのかな……?
もっと、最初の頃の穏やかで幸せな世界もいろんなパターンで観たかったなぁ、と思うのでした。
改めて連ドラしていただけないでしょうか?
見どころが溢れていたので、色々なシーンの感想満載です。
いやいや、あのシーンの青山もこのシーンの青山も独り占めしたくなりますよね、わかります。
ドラマ「珈琲いかがでしょう」あらすじ【8】
「暴力珈琲」
垣根志麻(夏帆)の鼓膜を破ると脅すぼっちゃん(宮世琉弥)に、青山は殴り掛かる。
垣根志麻(夏帆)の鼓膜を破ると脅すぼっちゃん(宮世琉弥)に、青山は殴り掛かる。
そして、「お洒落な暴力なんてものはねーよ」と言い放つのだった。
ぼっちゃんは「僕には人望がないから、暴力で支配するしかない」と訴える。
そんなぼっちゃんに、青山は「そうして飲んだコーヒー牛乳は美味しかったですか?」と問うのだった。
ついに、それまで黙っていた夕張(鶴見辰吾)が口を開く。
青山は大金とともに逃げたのではない。その真相は、二代目が青山が組を抜けるときに渡した退職金だったのだ。
そして、二代目が亡くなったのは、ぼっちゃんの誘拐事件の落とし前を付けに行ったせいだった。
二代目は、ぼっちゃん本人が思うよりずっと、ぼっちゃんのことを気にかけていたのだ。
夕張は、ぺいにも組を抜けていいという。
ぺいはぼっちゃんに対し「親に捨てられたもの同士、肩を寄せ合って生きてきた」と青山について自分が知っていることをとうとうと伝えるのだった。
そんな中、垣根は青山に「まだやり残していることがありますよね?」といい、店から連れ出すのだした。
「ポップ珈琲」
垣根はたこじいさんの親戚の家を目指して、ワゴン車を走らせる。
後ろにはペイも乗っていた。
たこじいさんの親戚の家につく。出迎えてくれたのは孫。
祖父なんていないという孫に「珈琲」の話をすると、孫は祖母に合わせてくれた。
祖母は、珈琲を淹れてもてなしてくれた。その珈琲はまさにたこじいさんの珈琲の味と同じだった。
女性(さっちゃん)は若い頃から体が弱くて、その様子をきにかけてくれたのが、たこさんだったという。
女性は、たこさんの見舞いが唯一の楽しみでそのために美味しい珈琲を淹れられるように頑張ったという。
二人は親の反対を押し切って結婚する。さっちゃんの淹れる珈琲の味目指して、たこも珈琲を淹れた。幸せな日々だったが、さっちゃんの体調は出産を機に悪化。
お金のないたこはさっちゃんの両親に面倒を見てもらうよう頼み込み、自分は姿を消してしまった。
そう。病弱な妻はその時の治療のおかげもあり、いまだ健在だったのだ。
さっちゃんは青山に「ポップだった?」と問う。
青山は生前のたこじいさんがいかに小粋でポップで珈琲を淹れることが好きで、その珈琲で笑顔になる人たちを観るのが好きだったのかということを語って聞かせた。
そしてたこ爺さんの夢は「移動珈琲屋だった」というのだ。
それは実は、さっちゃんの夢でもあった。さっちゃんに、たこじいさんののどぼとけの骨を手渡す青山。
さっちゃんは遺骨を砕くと、その一部を珈琲に淹れて飲んでしまった。
そして、「これでたこさんは私の一部です」と言うのだった。
東京に戻ってきた青山は、たこ珈琲を出店する。ぺいも一緒に手伝っていた。
そして、垣根はその珈琲を嬉しそうに飲みに来るのだった。
ある日、夕張の元に青山とぺいとの写真が届く。近くで移動珈琲をやっているという誘いのメールだ。夕張は三代目にそれを伝えるが、三代目は「今はまだプロポーズできないから」と断るのだった。
ドラマ「珈琲いかがでしょう」感想【8】
大団円という言葉がぴったりの、まあるい終わり方でした。
これから先、青山さんとぺいがいろんな人の悩みを珈琲を通して解決していく様子が、また、どこかで観れたらいいなぁと思うのでした。
ちょっと苦くて、でも、心地よい。
そんな珈琲というテーマにぴったりのドラマで楽しい時間が過ごせました。
皆様の感想はこちらです。
ヤクザで暴力を入れた割に、最後突然人情に振り切るのはどうなんだー? というご意見もありましたが、ほっこりまとまって一安心、という感想が多かったように思います。
ドラマ「珈琲いかがでしょう」原作
ドラマ「珈琲いかがでしょう」の原作者はコナリミサト
全3巻で完結しています。
コナリミサトさんの代表作には、同じくドラマ化された「凪のお暇」などがあります。
ドラマ「珈琲いかがでしょう」見逃し配信
ドラマ「珈琲いかがでしょう」は 動画配信サービス TVer そして Paravi で配信されます。
Paraviではさらに、オリジナルストーリーとして、杉三平(磯村勇斗)による、ドラマ本編の続きの物語「珈琲”もう一杯”いかがでしょう」の配信も決定しています。
「珈琲いかがでしょう」はParaviで放送話まで全話配信中!
また、Paraviでは「もう一杯珈琲いかがでしょう」というオリジナルストーリーも配信中です。
アナザーストーリー「珈琲もう一杯いかがでしょう」
Paravi では、本編全話一挙配信に加え、「珈琲もう一杯いかがでしょう」というアナザーストーリードラマを独占放送中。
本編を見た後に、さらに楽しめるドラマとなっています。
あわせてみることで、本編の味わいがぐっと増すこと間違いなし。
「珈琲もう一杯いかがでしょう」のあらすじが知りたい方は、こちらのページからどうぞ。
ドラマ「珈琲いかがでしょう」まとめ
・ドラマ「珈琲いかがでしょう」は、2021年4月から放送される春ドラマ
・移動販売車で珈琲を売る青山と、彼と出会う人たちとが織りなす心温まるヒューマンドラマ
・主役は中村倫也さん。原作ファンの多くも、中村倫也さん主演でのドラマ化を待ち望んでいました。
・Paravi では、全話配信はもちろん、オリジナルストーリーも配信されます。
Paraviについて詳しく知りたい方はこちらの記事で登録方法や特徴についてわかりやすく紹介しています。
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