2021年10月1日に公開された、「007NoTimeToDie(ノー・タイム・トゥー・ダイ)」
ボンドファンの私としては、本当に長い間待っていたので、公開初日の朝一番に映画館に観に行きました。
ダニエル・クレイグ最後のボンド!ってことで、ワクワク期待して!
そんなファンの偏見に満ちた感想とネタバレはこちらです。
なお、3時間近くの長い映画ですが、アクション映画の雰囲気が大好きな人は前作知らなくてもそこそこ楽しめると思うので、ぜひ劇場でご覧くださいー!
「007NoTimeToDie(ノー・タイム・トゥー・ダイ)」鑑賞前に押さえておきたいポイント
007は、イギリスのスパイ組織MI6に所属するスパイ007、ジェームズ・ボンドを主人公にした作品です。
今回のNoTimeToDieで25作品目となります。
なお、ダニエル・クレイグが、6代目ジェームズ・ボンドを演じる前までの作品は、基本的に1話完結のものが多いので、他を知らなくても楽しめます。
ダニエル・クレイグ版は、ストーリーが全て繋がっているのが特徴。
そのため、ストーリーの細かいことが気になるタイプの人は、ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じたこれまでの4作品を順番に観てから鑑賞することをおすすめします。
時間ないから、ざくっと知っておきたい人は最低限ここだけ抑えればストーリーにはついていけるはず!
・マドレーヌはボンドの彼女
・スペクターはボンドの敵対組織
・フランツ・オーベルハウザー、別名エルンスト・スタヴロ・ブロフェルドは、スペクターのボスで前回「スペクター」でボンドが捕まえた
ダニエル・クレイグ版007を観る順番
ダニエル・クレイグ版は007になる前の状態から始まり、ストーリーは順を追って展開します。
そのため、公開順にみることをおすすめします。
- カジノ・ロワイヤル Casino Royale(2006年公開)
- 慰めの報酬 Quantum of Solace(2008年公開)
- スカイフォール Skyfall(2012年公開)
- スペクター Spectre(2015年公開)
- ノータイム・トゥ・ダイ No Time to Die(2021年10月1日公開)
Amazonプライムビデオで見放題配信しているので、それを利用するのもおすすめですよ。(初回30日無料)
以下、ネタバレを含みます。007ノータイムトゥダイについての、ネタバレなしの情報が読みたい方は、こちらの記事をどうぞ。
007NoTimeToDie 感想
「えーーー?」っていう、驚きの声が第一声。
私が望んだ展開ではありませんでした。
ストーリーとしては良くまとまっているし、シリーズとしては完璧なできともいえるでしょう。
でもなー、私の望む007はこれじゃなくて。
できたら、ラストシーンは観客の想像の余地の残るものとして置いておいて欲しかったです。
あと、日本とロシアとが取り合っている島、とかいうものすごくリアルにセンシティブな場所をそういう場所として設定するのどうなの?!っていうのが正直な心の声です。すみません。
だからといって、作品全体の印象が劣るかというとそうではないです。
オープニングシーンや、予告で何度も観たバイクのアクションシーンをはじめ、アナ・デ・アルマスとタッグを組んだ華麗なアクションシーンなど、見どころ満載。
Q(ベン・ウィショー)をはじめとした、MI6メンバーとのやり取りも良かったです。
新007が黒人女性(ラシャーナ・リンチ)というのも、時代を反映している感が見えたし。
どこを切り取っても絵になるような美しいカメラワークも好き!
ボンドに子供っていうのはめっちゃびっくりしたけど、とってもキュートでこれはこれでありかなって感じでした。(ただ、次のボンドには子供はなしだともっと嬉しい)
でも、やっぱりラストシーンは飲み込みたくないのでした。
あと、「ヘラクレス計画」も杜撰っていうか。いまいちわからない点が……。自分たちで開発したなら、万が一の事態に備えて解毒剤を準備しておくのが当たり前では?
ああいう展開にするなら、ヘラクレス計画自体、他のところが発案したものにしておけばよかったのに、と思っちゃいます。
そして、古き良き時代のボンドを愛するものとしては、現役退いてもどっかでお酒飲みながら楽しくエレガントに暮らしていて欲しいんです。
まあ、そういう感覚自体が前時代的で古いって言われたらそれまでなんですけど……。どうやら私は、シリーズ物の冠を持つ作品にはお約束の踏襲や、そのシリーズならではの様式美を期待しちゃう派みたいです(笑)
Twitter上の感想からいくつかピックアップさせていただきました。
やはり、感想も賛否両論やむなし。でも、この5作品の締めとしてはありだよね!
というものが多いように感じます。
単に、私が淋しい映画よりハッピーエンドモノが好きってこともあるんですが……。
007NoTimeToDieネタバレ
※公開中の映画につき、詳細なネタバレはできません。気になるところはぜひ、劇場で確認してくださいね。
マドレーヌ幼少期
母とマドレーヌの二人暮らし。
そこに、父、ミスターホワイトに家族を殺された男が能面をつけて訪れる。
一階で寝ていた母を殺し、二階にいるマドレーヌの元へ……
マドレーヌは父の拳銃を使い男を撃つ。しかし、男は生きていた。
慌ててマドレーヌは駆け出した。氷の上を走るマドレーヌ。
やがて、氷はひび割れマドレーヌは下へと落ちていく。
能面の男はマドレーヌを助けたのだーー
そこで場面は現在へ。
マドレーヌはジェームズ・ボンドと共にバカンスを楽しんでいた。
旅先で観た紙に忘れたい過去を書いて燃やすという「過去を葬る儀式」にあやかり、過去を清算するため、ヴェスパーの墓参りに行くボンド。しかし、そこにはスペクターの紋章が書かれた紙がおいてあり、ボンドがそれに気づいた瞬間、ヴェスパーの墓が爆破。
爆風に煽られたボンドは、スペクターの一味と思われる男たちに狙われる。
なんとか逃げ切ったボンドだが、マドレーヌが裏切ったと決めつけ、無理やりマドレーヌを一人、電車に乗せて別れてしまう。
それから5年の月日が流れた。
「科学者オブルチェフ誘拐事件」が起きるが、MI6に所属するMは首相への報告をしない。また、この頃の英米関係は微妙な状況であった。
そのころ、ジャマイカで隠居生活を過ごしていたボンドの元に、CIAのフィリックス・ライターが訪れる。
フィリックスは元政務官のアッシュと二人で、ボンドに対して科学者救出の任務を依頼した。
依頼を断ったボンドの元に現れたのは、ノーミと名乗る黒人女性。
ボンドが引退した今、007は彼女だった。
ノーミはこの件に関わるなとボンドに言う。ボンドがMに連絡を取ると科学者オブルチェフは「ヘラクレス計画」に関与していたことが判明。
ヘラクレス計画に反対していたボンドは、フィリックスに協力することを決めキューバに向かう。
キューバでは諜報員であるパロマとともに、スペクターたちが集まる場所へと入り込む。
彼らはブロフェルドの誕生日パーティーのために集まったのだった。
なんと、刑務所にいるはずのブロフェルドの声が響き渡る。実は、この会はボンドをおびき寄せるために仕組まれたものだった。
しかし、誘拐されたオブルチェフの罠により、事態は一変。とあるガスが会場を埋め尽くした後、ボンドではなくスペクターの面々が次々と亡くなってしまう。
さて、この毒ガスは液体としても存在できるものだ。そして、このガスは特定の人物のDNA情報をいれることにより、ウイルスが完成。このウイルスは、体内にナノボットとして侵入。そのDNAを持つものだけを殺すことができるというものだった。これこそが「ヘラクレス計画」で作られたものだ。
当初、スペクターはボンドのDNAをこのガスに入れる予定だったが、オブルチェフが裏切り、スペクターたちのDNA情報を加味したために、ボンドではなくスペクターたちが亡くなることとなったのだ。
パロマとボンドは科学者の身柄をフィリックスに渡そうとする。しかし、アッシュが裏切っていたことが判明。アッシュやオブルチェフのバックには、スペクターではない別のボスがいることが判明するのだった。
アッシュの裏切りにより、フィリックスは亡くなってしまう。ボンドはイギリスに向かい、QをはじめとしたMI6メンバーの力を借りて、ブロフェルドに会う手はずを整える。
しかし、ブロフェルドと話ができるのはマドレーヌだけ。
そこで、ボンドはマドレーヌと5年ぶりに再会することとなる。
一方、マドレーヌはこの直前、幼少期に命を救ってくれた男、サフィンに脅されていたのだ。サフィンに脅されてマドレーヌが手に付けたのは、キューバでもばらまかれた毒ガスと同じ成分。マドレーヌがブロフェルドに触ることで、ブロフェルドは死んでしまうというわけだ。
マドレーヌは実行できずに、部屋を出る。
一方、そんな細工がされていると知らずにマドレーヌの手に触れたボンドは、その手でブロフェルドを触ってしまい、結果としてブロフェルドは死んでしまうことにーー。
ボンドはマドレーヌを追いかけて、マドレーヌの家へとたどり着く。
そこで目にしたのは、自分と同じく青い目、そして金色の髪を持つ、5歳の女の子だった。名前はマチルド。
そこに、アッシュたちが訪れるーー
ボンドは見事に敵と対峙するが、その間にマドレーヌとマチルドはサフィンに連れ去られてしまっていた。
その場所は、ロシアと日本とがもめて微妙なことになっている島だという――。
サフィンはその島で、毒性植物を多数栽培していた。
ボンドは、ノーミと共にその島へと乗り込み、話はクライマックスへと向かう――
007NoTimeToDie をもっと楽しむには?
こちらの作品は、1969年に公開された『女王陛下の007』のオマージュでは?という声も上がっています。
気になる人はまず、こちらの作品をご鑑賞ください。
ボンドを演じたのは、ジョージ・レーゼンビー。
そして、この作品、最後にボンドガールであるトレーシーがスペクターに殺されてしまうのです……。
二人は将来子供が何人欲しい? という話までして盛り上がったのに、その後で。
つまり、今回の話は、ボンドがボンドガールを救い、我が子も守った!という、「女王陛下の007」での悔いを洗い流す作品では? という見方もできるのですがいかがでしょうか。
スペクターの時のマドレーヌの居場所も同作品へのオマージュと言われています。
他にも、過去作品へのオマージュが感じられるのは、さすが25本目の007という感じですよね。
ラストは、James Bond Will Return でしめられていたので、次のボンド役に期待しようと思います。
ダニエル・クレイグ、15年間ありがとうございました!
コメント